自分が、当時勤めていた水産加工場のメインは、漁連の委託加工をしていた帆立だった。帆立の卵が付いていない時期には、本体の玉だけにして冷凍して玉冷にしていた。帆立に卵が付いている時期には、帆立本体の玉に卵を付けたまま冷凍した。フランス向けの輸出用だった。フランス人はそうして食べるそうだ。フランス料理なのかな。 卵の色は、白とピンクの2種類があって、白色が精巣でピンクが卵巣だ。どちらも活きのいい内に刺身にして食べると、ウニのような味がして非常に美味しいと、工場で働いていた女工さん達が言っていた。ただ、自分はどうしても生で食べる勇気がなかった。それよりも、この卵を茹でて食べると、とても美味しい。カマボ…