昨日は東京文化会館で藤原歌劇団によるグノーの歌劇『ファウスト』の公演を聴いた。オケは東京フィルハーモニー交響楽団、指揮は阿部加奈子。グノーの歌劇を実演で聴くのは、私にとって今回が初めて。手持ちの3種類のCD(クリュイタンス指揮、ボニング指揮、プラッソン指揮)を何度か聴いて、曲のだいたいのイメージをつかんで公演に臨んだ。 メフィストフェレス役のカッチャマーニ(中央)が圧倒的だった『ファウスト』 原作はもちろんゲーテの『ファウスト』だが、この話は非常に入り組んでいて長いので、歌劇の台本は、細かな話は全部刈り込んで、メフィストフェレスの魔力で若返ったファウストがマルグリートと出会い、誘惑し、捨てる話…