2024年、「観光」というとインバウンドについての話題、というくらい日本は海外からの観光客に翻弄されている。 この本は2022年10月初版、やっとコロナの規制から解き放たれたころだ。 観光はコロナで最も打撃をうけた業界のひとつである。フリーで働く27,000人の通訳ガイドの大変さはいかほどだったかと思う。それでなくとも観光業には「100日の黒字と265日の赤字問題」という構造的な問題がある。 観光要素は「自然」「文化」「気候」「食」というが、日本にはそのすべてがそろっている。ポストコロナをうけ、これからは大都市ではなく、地域の価値を高めることが求められているという。古民家や宿坊を文化体験として…