ショックなニュースだ。 親しみやすいイラストに、切れの良いブラックユーモアを添えた風刺。 自ら《戯れ絵師》を名乗り、そのジャンルにおいては、唯一無二の存在。 そんな山藤章二先生が、亡くなってしまった…。 「週刊朝日」誌の最終ページで45年にもわたって連載した「ブラック・アングル」。 僕は若い頃、この「ブラック・アングル」と東海林さだお先生の「あれも食いたい これも食いたい」を読むためだけに、「週刊朝日」を購入していた。 文庫化されたのは、その一部に過ぎないが、僕は今でも全て手元に持っており、時折取り出しては、昭和を懐かしんでいる。 山藤先生の凄さは、単なるイラストレーターという枠に留まらないこ…