ブックオフで素敵な写真集をみつけた。 タイトルは『TOKYO BAY』、作者は野寺治孝さん。 2003年に出版された本で、その当時、話題になったが、買いそびれてしまっていた(写真集は基本的に発行部数が少ないのでね)。 タイトル通り、どの写真にも東京湾の風景が写っている。 しかも構図がほとんど同じで、画面の下半分は東京湾の水面で、上半分は空である。 水平線の彼方に、東京の街並みや、航行する船が小さく写っている写真もある。 などと説明すると、同じような写真が並んだ退屈な写真集なのかもしれない、と短絡してしまいそうだが、実際はその真逆だ。 同じような写真は一枚もない。一枚一枚の存在感が際立っている。…