はじめに 久しぶりにゴテゴテのB級映画を観た。思えば子供の時分、B級映画はある意味で高嶺の花だった。これらの映画は、レンタルビデオショップに並んだとしても、旧作落ちする前に店の棚から消えていく*1。 新作や準新作を何作も借りられるほど、お金に余裕はなかった。もちろん、DVDを買い漁るほどの財力もない。部屋にテレビもなかったので、家のリビングでB級映画を観るというのも、恥ずかしいものがあった。理解のない家族ではなかったが、思春期男子学生の心は複雑なのだ。 だからこそ、今こうしてアマプラで気軽に気兼ねなく、財布も気にせずに観られる環境は素晴らしい。恐らく、ネット配信とSNS全盛の今こそが、B級映画…