「社会主義の学説は、有産階級の教育ある代表者、インテリゲンチャによってつくりあげられた哲学的、歴史的、経済的理論の中から成長してきた。近代の科学的社会主義の創始者であるマルクスとエンゲルス自身も、その社会的地位からいえば、ブルジョア・インテリゲンチャに属していた」(レーニン)。 マルクスは、大陸から追放されてからの後半生の30年以上のロンドン滞在中ほとんど毎日のように大英博物館図書館に通って勉強した。マルクスの革命理論は、読書と急進的インテリゲンチャとの文通から生まれたものであるから、「実際の経験からのみ得られる生の知識」(シュンペーター)を欠いている(日本のインテリがマルクスを好むゆえんであ…