レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「鳩の翼」(1997)です。 ヘンリー・ジェームズ原作の愛憎映画です。個人的には、苦手のジャンルで、こういう心理映画ってある程度齢を経ないと全く分からないジャンルだと思っています。 だから、「回転」の前日談で、ドロッとしたキツイ描写の「妖精たちの森」を除いて、「或る貴婦人の肖像」「金色の嘘」を鑑賞していますが、余り面白い作品ではないと記憶しています。いま見ると印象が変わると思いますが・・・ その昔、まだ二十代の頃、映画の勉強だと思い小津安二郎監督「東京物語」を鑑賞しましたが、本当に苦痛でした。四十代前半に鑑賞した時…