前回の記事では、ムーディーズが米国の信用格付けを一段階引き下げたことによって、どのような影響があるのかを解説しました。 直接的には、米国債の金利にリスクプレミアムが追加で反映され、国債金利がさらに上昇し、その結果として米国株式や不動産市場にマイナスの影響を与える可能性があると述べました。 これは、お金が収益の高いところへと流れる性質があるためです。 今朝、ムーディーズの格下げに関して、米国のベッセント財務長官がコメントを発表しました。 ベッセント長官のコメントの要点は、大きく以下の3つです。 1. すでに市場に織り込まれている ムーディーズの格下げはすでに市場に織り込まれている。格下げそのもの…