福島第一原発に溜まった処理水の放出がようやく始まった。日本政府もIAEAも処理水の科学的安全性については「WTO基準の1/7程度のトリチウムしか入っていない」としている。問題のひとつは科学的な安全性と、市民の安心感とは違うということ。過去にも「総理がカイワレを食べるパフォーマンス」で終わらせたような風評案件もあったように、ちゃんとした説明(説得?)が難しいことはあった。 もうひとつの問題は、国際関係。韓国政府は納得してくれても、市民の一部はそうもいかず日本大使館乱入騒動まで起きた。中国に至っては、日本産水産物の全面禁輸と他の食品も審査を厳格化するという「デカップリング」に打って出てきた。中国の…