1.ペルー日本大使公邸襲撃事件 1996年12月17日、ペルーの首都リマにある日本大使公邸では天皇誕生日を祝う祝賀レセプションパーティが開かれていた。宴の最中、突然、ペルーの左翼テロ組織MRTA(ツパク・アマル革命運動)のテロリスト14名が大使公邸を襲撃、パーティの参加者多数が人質となった。在ペルー日本大使公邸占拠事件の始まりである。 当時のペルー大統領アルベルト・フジモリはMRTAの要求に対して強硬な態度で臨んだため、事件は膠着状態となってしまった。 その間、MRTAは数度に分けて人質を解放し、最終的に日本人及びペルー政府要人71人が人質として残っていた。 フジモリ大統領は事件発生当初から大…