4.5 すげえ情報量。あふれる色彩。老眼みたいなブレ、絵にディレイがある。いうなればおんがくのような絵。きっとすごい革新的技術をもちいている──と思わせる虹彩のきらめき。しばらくあんぐり口あけて見ていた。 登場人物たちはディメンション(次元)に囚われている。 アメリカンコミック紙の効果や、そもそもこれがアニメ作品であること自体が、話と関わっている。と思われるのは、かれらが次元の酔いみたいなものに苛まれているから、だろう。ときどき、姿かたちが破綻するのが、アニメであることの必然性になっていた。 あまりそんなことは、考えないが、日本のばあい、アニメでなければ描けないからアニメにするわけではなく、ア…