本部で不要品のバーゲンのようなものがあり、隣国の同業から贈られた蒔絵のボールペンがでていたので、伝手をたどってもらってきた。写真のとおり、日用にはつかいづらい。これを常時ワイシャツの胸ポケットに挿すのは勇気がいる。 こういうのはときおり優雅にもちいてエレガンテを醸すものなのに、ヘビーデューティーに用いるつもりでいる。道具はつかってナンボである。 本来の用途につかうとき、もっともかがやくのはそれはそうだが、道具の可能性の境界を知りたくなるのも人情である。つい、本来の目的とはスライドしたところへつかったり、何かしら外しをいれたりしてしまう。邪道というかものぐさというか、いい品はなまじ懐がふかくて対…