この章はボールポゼッションしていないときの攻撃の戦術の話である。集団でボールホルダーを追い込んでボール奪取を目指す。実はパターンは無数に考えられるのだが、ここでは原型的なパターンが一つ紹介されている。ここでの理論では前提条件として1対1ではボールが奪えないとしているので、一方向に追いやることで数的優位の局面へ相手ボールホルダーを誘い込むパターンが提示されている。それはサイドに追い込んだ上でのフォワードによるプレスバックによって可能となる、と著者は言う。もちろん実践ではかわされたりすり抜けられたり、塞いだつもりのパスコースを通されたり、逆に数的劣位な局面を生むことはよくある。しかし数的優位を担保…