善意の果てに イギリス、フランス、ニュージーランド、マイク・リー監督、125分 1950年、戦後の雰囲気が残っているロンドン、家政婦のヴェラは善意のかたまりのような女性だった。夫と息子と娘の4人家族で幸せな日々を送っていた。 お茶とビスケットのつつましい暮らしの中で、ヴェラの優しい心が伝わってくる。 しかしヴェラは困っている人を助けるつもりで、望まぬ妊娠をした女性の堕胎を手助けしていた。ゴム器具で子宮に石鹼液を注入するというものだった。富裕層には合法的に中絶する方法があったが、お金のない労働者階級はヴェラのような人に頼むしかなかった。 いつものようにある女性に堕胎ほう助をするが、その女性が命を…