次回の映画会のお知らせです。名作を映画化してみるシリーズの第1回目「ベニスに死す」はいかがでしたか?トーマス・マンの「ベニスに死す」では、主人公が美少年タージオに惹かれていく様子がずっと描かれていました。映画では、友人と美について論争するところを入れたり、主人公の職業を美を作り出す音楽家(原作は作家評論家)として描いたりして、作り出せない美に主人公が惹かれるいう感じでしたね。感想会では、この映画はヨーロッパの金持ちが下層民を気にせず、自分たちが優雅だと思うことを相変わらずやっていることの滑稽さを批判している、という意見も出ました。アッシェンバッハは滅びゆくヨーロッパを表し、タージオのような新し…