先週上京した時に、以前このブログにも書いた雑司が谷の洋館を訪ねてみた。 地下鉄の東池袋で降り、半世紀前と同じように雑司が谷墓地を通り抜け、グーグルマップの道案内を頼りに細い路地を行くと、その洋館が現れた。 周りには最近建て替えたと思しきモダンな住宅も見られる中で、ここだけは時間が止まったかのように、薄いピンクの下見板張りに緑の窓枠の洋館が、半世紀前にヴィバルディを聴いた日のままに残っていた。 資料によればこの建物は、明治40年(1907)にアメリカ人宣教師ジョン・ムーディー・マッケーレブがその居宅として建設し、彼が開戦により昭和16年(1941)に帰国した後、昭和19年(1944)にスタックス…