封切り二日目。 席数147の【SCREEN2】は一席おきの案内なので実質73席。それが満員の盛況。 冒頭のシーン、燃え盛る家から逃げ出して来た少女が道路に倒れ伏す。 それから八年後、彼女は何故か、あの「盲目の男」と一緒に、山奥の一軒家で暮らしている。 おそらくは「男」が少女を救い出し、亡くした自身の娘の代替として愛しんでいるのだろう、それもご丁寧に『フェニックス(マデリン・グレイス)』と、偽りの名を与えて。 考えてみれば、前作では「盲目の男」の男はけして主人公には非ず。あくまでも彼の家に侵入した三人組の物語りであった。 その脱出の過程で観客は「男」の過去も知るわけだが、それは復讐に囚われた恐ろ…