まず音楽が超不穏。これから悪いコトが起きるんじゃないかと、ドキドキしてくる。映画が始まってほどなくすると、映画館を出て、ウチに帰って、ネコとふにゃふにゃしたいと思っちゃったくらい。音楽は、確かに起こることを暗示してもいるけど、主人公の心のうちや、独裁政権下の祖国の状況も表していたんだと、終映後のQAを聞いてて思った。 映画を観ていると、ラテンアメリカの小さな町や村を、昼下がりに歩いている時の香りが漂ってきた。気のせいだと思うけど、ロケで撮影された風景は、とってもリアル。 例えば、主人公がかくまっている活動家の仲間に会いに行くとき、路線バスを乗り継ぐんだけど、その路線バスとか。チリでは乗合バスの…