いま、都会に空き地が少なくなりました。なかなか山野草なるものを手に入れるのは難しくなりました。ベランダでのプランター栽培にしても場所が限られ、幾種類に分けて季節ごとに栽培するのには限界があります。茶花(ちゃばな)を専門とする花屋でさえ、田舎に出向いて集めたり、契約農家と契約して栽培をして貰ったりしています。中には自前のバックヤードを持っていてわざわざ栽培している例もあります。その様に正当に山野草を栽培している業者なら問題ありませんが、栽培と称して山野に分け入り乱獲を繰り返す輩も中にはあると、耳にした事も有ります。 花にはどの花にもそれぞれ物語が有ります。 桜に惹かれて桜の下で死にたいと詠った西…