José Marcelo Salas Melinao
チリの元サッカー選手。ポジションはフォワード。
1974年12月24日生まれ。テムコ出身。身長173cm、体重75kg。
エル・マタドールの愛称で愛されるチリ代表のストライカー。信仰心が厚くゴールを決めた後に十字架を切ることでも有名である。173cmと小柄ながら圧倒的な跳躍力によるヘディングを武器とするが、ボールコントロール、シュートの巧さもある。俊敏な動きでチャンスを作り、正確な左足シュートで高い決定力を誇る。
15歳で地元テムコから首都サンティアゴにあるウニベルシダ・デ・チリに移籍する。一人暮らしをしながら才能を磨き、1994年トップデビューを果たし25試合27得点と高い決定力を見せリーグ優勝に貢献、この活躍から1994年5月18日アルゼンチン戦にて代表デビューも果たすと初得点も挙げて見せた。
アルゼンチン強豪ボカ・ジュニアーズから誘いを受けるが、レンタルでの加入条件を嫌いこれを拒否した後、1996年アルゼンチンのCAリーベル・プレート(ボカのライバルである)に移籍。3度のリーグ優勝に貢献し1997年にはコパ・リベルタドーレスを制覇。サラスは南米年間最優秀選手賞に選出された。
1998年、イタリア・セリエAのSSラツィオに移籍。1998-99シーズンにクラブ初の欧州カップ(UEFAカップウィナーズカップ)制覇に貢献し、1999-00シーズンには26年振りのスクデットに加え、コッパ・イタリアの2冠に大きな役割を果たしていた。
2001年、ユヴェントスFCに移籍。期待されながらもケガにより、2シーズン在籍するも大きな活躍をすることはなかった。
2003年、古巣CAリーベル・プレートにレンタル移籍。
2005年、キャリアをスタートさせたウニベルシダ・デ・チリに移籍。2008年11月、現役引退を表明した。
チリ代表では、イバン・サモラーノと組んだ2トップが「Za-Sa(サ・サ)コンビ」と呼ばれた。1998年FIFAワールドカップ・フランス大会南米予選では11得点と大爆発、母国を4大会振りのW杯へ導き、迎えた本大会でもイバン・サモラーノとの当時世界最高の2トップと謳われたコンビで自身4得点を挙げ、目標であったベスト16進出の原動力となった。代表通算70試合出場、37得点を記録した。