マンガみたいにすらすら読める哲学入門 (だいわ文庫 B 344-1) 作者:蔭山 克秀 大和書房 Amazon これは面白い! 著者は予備校の講師だということだけれど、講義を聞きに行きたいくらいだ。 いちばん印象に残ったのは、キリスト教の愛「アガペー」についての説明。 「アガペー」は神の愛。万人に注がれる「無差別・平等・無償の愛」。 この本を読むまでは、人はエロスではなくアガペーを目指すべきだと信じていたが、この本の説明を読んで初めてアガペーの問題点に気づいた。 アガペーは誤解されやすい愛なのだ。神から地上の我々に降り注がれる愛だから、どうしても「上から目線」である。自分をいじめる相手をにっこ…