水曜日である。 週五日勤務の、ちょうど折り返し地点。月曜と火曜の「また始まってしまった」という絶望をどうにか生き延び、木曜と金曜という名のゴールテープがうっすら見え始める、あの微妙な安堵感。山登りで言えば五合目。息は切れているが、死んではいない。人間、死んでいなければ上出来なのだ。 そんな水曜の朝、ぼんやりとニュースサイトを眺めていたら、EUの欧州議会がとんでもない騒ぎになっていた。不法移民を厳しく規制する新法案が可決された瞬間、賛成派の議員たちが立ち上がって歓声を上げ、反対派は「欧州の暗黒の日だ!」と顔を真っ赤にして怒鳴り散らしているのだという。 議場が阿鼻叫喚。まるで、お隣さんとの境界線に…