何事にも始まりはあるけど、音楽の源流ってどこにあるんですかね。ジャンルにもよると思うのですが、やはり自然の音なのでしょうか。風でそよぐ木々、川のせせらぎや滝の轟音。鳥のさえずりや、獣の雄たけび。誰が始めたのか、どこからが音楽なのか。境界線を引くのは難しいですが、今も聞かれている音楽のルーツを探るのは可能なのかも知れない。本書は著者が、ハワイアンやブルース、アイリッシュ音楽の源流を探る旅を、紀行文の形で著しています。 自分は音楽の知識にはとんと疎く、ほとんどポップスしか聞きません。あとは軽く部屋でYouTubeで聴けるジャズを流すくらい。そんな自分でも、著者の音楽の源流を探りそれを探し当て、現地…