門扉を出たところが、駐車スペースとして狭いコンクリ打ちになっているが、今朝もミミズが新たに一匹、死んでいる。この夏、五匹目だ。 毎夏、猛暑絶頂のなん日か、長くともせいぜい二週間ほどの現象だ。地中の熱が上りすぎて、宛どなき移住の決断にいたったものの、方向選択を誤ったものだろうか。まだ片づけ屋の昆虫たちは、やって来ていない。 「蚯蚓(みみず)」は夏の季語。「三夏」つまり夏をつうじての季語だ。関連季語に「蚯蚓出づ」がある。歳時記上はこれも三夏とされるが、彼らが頻繁に地上に姿を現すのは梅雨ころだから、仲夏の季語としてピッタリ来る。 私想うに、新たに「蚯蚓惑ふ(みみずまどふ)」を猛暑絶頂である晩夏の季語…