第二次大戦中のリアルスパイ大作戦 今回は第二次大戦において、イギリスがナチスを騙すために駆使したスパイ作戦の内容について。まさにダマしダマされの世界である。 1943年7月、北アフリカを制圧した連合軍はシチリア島からの上陸作戦を計画する。しかしシチリア島が上陸地点となるのは地形を見れば明らかであり、イギリスのチャーチルはこの上陸作戦の成功を危ぶんでいた。実際にドイツ・イタリアも連合国軍のシチリア上陸を予測して、シチリア島に防衛のために10万人以上の大兵力を配置していた。ここに上陸を強行すれば大損害が確実なばかりか、場合によっては作戦そのものが頓挫する危険もあった。 シチリア島の敵兵力を削減する…