ムーディ・ブルースの通算8枚目のアルバムは、『セヴンス・ソウジャーン(Seventh Sojourn)のタイトルが示す通り、『デイズ・オヴ・フューチュア・パスト』から数えて7枚目を意味する。あくまで『フューチュア・パスト』が一枚目だと言いたいらしい。「七度目にして逗留」とは、キリスト教聖書の安息日にかけたものというが[i]、同時に第二期ムーディーズのアルバムが「旅」をテーマとしてきたことを暗示している。旅路の終わりというわけだ。 ムーディ・ブルースのレコーディングは、1970年代に入るとともに次第にペースが落ちてくる。かつて7~8カ月で一枚のアルバムを制作していたものが、『ア・クエッション・オ…