子会社がエンジン試運転時のデータを改ざんしていたことについて、記者会見で謝罪するIHIの盛田英夫副社長(中)ら(4月24日、東京都江東区) またしても日本を代表する名門企業による耳を疑うような不正が明らかになった。IHIの子会社が船舶用エンジンのデータを改ざんしていた。燃費や排ガスの数値をごまかす行為は1980年代から続いており、この20年間だけでも不正の対象は9割弱の製品に及ぶという。 あきれるばかりだが、同様の不祥事は枚挙にいとまがない。ダイハツ工業、日野自動車、三菱電機など、いずれも有力企業だ。 もはや看過できる事態ではない。日本企業の経営改革が市場で評価される中での不祥事は痛手であるだ…