23年春になり、体力・気力が復活してくると、次のテーマを設定したくなった。現在の日本を規定する最大の要因はサンフランシスコ体制だが、これまで日米安保との関係では見てきたものの、改めてサ体制そのものを検討する必要があろうと考えた。そこで以下の3冊を入手し読んだ。 『サンフランシスコ平和条約の盲点-アジア太平洋地域の冷戦と「戦後未解決の諸問題」』原喜美恵・著 溪水社 2005年6月刊 『戦後日本のアジア外交』宮城大蔵・編著 2015年6月刊(アジア外交史だった。) 『サンフランシスコ講和と東アジア』川島真・細谷雄一編= 2021年3月刊(米英仏、中台・韓国・フィリピンの対応。全体としてサ体制肯定の…