「ヤングケアラー」に関する自治体の相談窓口に、国が4月以降、進学や就職の専門支援員を配置する方針という。 大人に代わって家族の世話や家事を担うヤングケアラーを巡っては、大学生や高校生も必要な支援が受けられるように、との声が強い。ヤングケアラーは18歳未満とする定義が多いためで、18歳や20歳といった年齢で区切らず、継続して支える仕組みづくりが急務だ。 厚生労働省が2020、21年度に実施した調査によると、大学生の6・2%(約16人に1人)、高校生の4・1%(約24人に1人)が「世話をしている家族がいる」と答えている。 家庭内のデリケートな問題で表面化しづらいが、決して少なくない数字だ。 調査か…