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ヤーガン族

(地理)
やーがんぞく

Yaghan people、ヤマナ族とも。


チリのパタゴニア、フエゴ島の南の島々からホーン岬までの地域に存在した少数民族。

概要

世界で最南端に住む唯一の民族として認識されており、19世紀頃までは極寒の中ほぼ裸で生活していた。

英語圏では「フエゴ人」として知られていたが、「ティエラ・デル・フエゴ」と混同するため使われていない。
彼らの言葉として「ヤーガン語」が存在し、少数の人が話せたが、基本的にはスペイン語を使用した*1
ヤーガン族は伝統的なノマド(遊牧民)であり、カヌーを用いて島を行き来し、食料を集める。男性はアシカを狩り、女性は海に潜って貝を獲る。

極寒の気候にもかかわらず、ヨーロッパ人と接触するまでほぼ全裸で過ごしていた。
四六時中、焚き火で暖をとっていたり*2、動物の油で作ったグリースを全身に塗ることで寒さをしのいでいたとされる。

人口

  • 1855年、約3000人
  • 1930年、約70人
    • これは宣教師などから衣服が伝わり、病気にかかってしまったのが原因だとされる
  • 2000年の時点で90から100人の子孫が確認
  • 2010年、78歳のCristina Calderónさんが血を引く子孫であり、ヤーガン語を話せる唯一の人とされている

*1:Yámana | Ethnologue

*2:これにより彼らの生息する島はヨーロッパ人から「ティエラ・デル・フエゴ」(火の島)とも呼ばれていた。

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