フランスの新教徒(カルヴァン派の信徒)。 商工業に従事する信者が多かった。旧教徒との対立は当時のフランスの歴史の大きな軸の一つ。 ナントの勅令(1598年)で一応の決着を見るが、その後ユグノーの勢力が増し、フランス王権にとっての邪魔者となることで問題は再燃。ナントの勅令の廃止(1685年)によって多くのユグノーが海外に逃れ、それはフランスの経済力を落とし、亡命先の国力を増すことになった。 最終的にルイ18世時代の寛容令によって信仰の自由を獲得。
◆ルイ14世のフォンテーヌブロー王令(1685)により、ナントの王令(1598)は撤回されました。この措置は、アンリ4世の暗殺(1610)後のカトリックとユグノーの対立に終止符を打ち、ユグノーをフランス国内から一掃しようとするものでした。 ◆高校の世界史教科書では、次のように記述されています。 「ナントの王令の廃止(1685年)によって、ユグノーの商工業者が大量に亡命したことで国内産業の発展も阻害された。」【山川「詳説世界史」】 ◆この時、オランダ、イギリス、スイス、ブランデンブルク=プロイセン、新大陸などに亡命したユグノーは、約20万人と言われています。 ◆私も、授業では、これ以上のことには…
とりあえずメモがてら。 今回の投稿の発端は以下のポスト。 ロシア帝国の時点で、貴族は約束守らない、掛け金踏み倒す、無理に回収しようとしたら適当な理由つけられて逮捕されるか殺されるから商売できない、っての欧州間での常識だったことに驚くというかあいつら変わってないんだなという。 — 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年4月5日 そりゃ撤退外資の資産やらリース航空機ガメルわけですよ… — 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年4月5日 力と爵位と席次さえあれば何やっても許される、逆になければ何もできないとか地獄でしょ。 — 相沢タツユキ (@Tatsuyuko) 2022年…
社会の風俗を正す矯風会が労働者階級の生活を正していく。 『イントレランス』は1916年の映画。監督、脚本、製作はデヴィッド・ウォーク・グリフィス。 この映画は次の4つの出来事に関するストーリーを並行的に映していく。 現代に発生した冤罪事件 サンバルテルミの虐殺 キリストの磔刑 バビロニアの崩壊 「なんだ群像劇か」と思うかもしれないが、一般的な群像劇は同じ時と場所を生きる人物たちを描くものだから、時代も場所も異なる物語を並行して描くというスタイルはなかなか珍しい。 バラバラの物語を一本の映画にまとめあげているのは、一本のテーマ。不寛容(イントレランス)だ。 それぞれのストーリーは比重が異なってい…
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); こんにちは! 今日は、世界の石油・ガス開発サービス会社の時価総額ベスト3について紹介したいと思います! 世界の石油・ガス開発サービス会社の時価総額ベスト3とは、 1位:SLB(フランス、アメリカ) 2位:ベーカーヒューズ(アメリカ) 3位:ハリバートン(アメリカ) の3つです。 それぞれ簡単に紹介したいと思います! SLB SLBとは、油田探査及び各種油田探査用計測機器の開発・製造をコアビジネスとする、最大級の多国籍企業である。 創業者の家系はユグノーであった。 フランス・パリとアメリカ合衆国…
フランス近代化にとってフランス革命とは… 今回の投稿の発端は以下のTweet。 「デフォルメして描くのは良いし個人で楽しむのは大いに結構なんだけど広告として堂々と未成年や見たくない人の目に入る公共の場に出すのはやめよう」 pic.twitter.com/zFrudVMwuj — 諸葛 均 (@policedoog1971) 2022年8月29日 「何が広告で、何がゾーニングで許されるかは(お前の心には全く届いておらず、それ以外の全員の心には完全な形で届いてる)普遍的が決めるのだ!どうしてそんな基本的な事も分からないの?さーて、何が出るかな?何が出るかな?おや残念でした。何をやっても全部駄目です…
Russian President Putin tells Ukrainian troops to overthrow their own country's leadership -BBC News 動画 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=JHVX2sUFdPk プーチンは旧約聖書の世界に住んでいる。 2022年5月28日 note 私は、「プーチン大統領とプーチン大統領を支持するロシア人は、(唯一絶対神=神に選ばれた最高権力者プーチン露大統領に従わないものは抹殺すべき)という 旧約聖書の世界に住んでいる」と考えます。このために、市民革命を経て旧…
明後日の授業で取り上げることもあって、以前に衝動買いしていたものを電車読書のお供にする。カトリック勢がスペイン・ローマ教皇、ユグノーがイングランド・オランドの支援を受け国際性をおびたものとなり、王権内部・貴族の派閥抗争もあって大規模なものになったことは理解できたが、結局のところ何だったのかははっきりせず。事実がたんたんと記されるだけで、1598年に新旧共存が確保されたといわれても、ルイ14世までに反故となるものを本質といえるのか。モヤモヤが残るばかり。 Q1060 フランスの宗教戦争 - 白水社
洋書マラソン4冊目 読書期間 2023/3/3-2023/8/2 907ページ 16世紀後半のプロテスタントの隆盛を主にイギリスとフランスを舞台に描いた歴史小説。 ケンフォレットのキングスブリッジシリーズの第三作目。 歴史の教科書ではサンバルテルミの虐殺でたくさんのユグノーが死んだということは知ることができるが、当時の、プロテスタントやカトリックの心の動きまでを想像し、気持ちを重ねることは難しい。 歴史小説の良い点はそれぞれの登場人物に感情移入しながら読み進めることができることだ。歴史を疑似体験できる。 例えば、当時は、プロテスタントというだけで変な言いがかりをつけられて、裁判を起こされ、必ず…
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「肉体の悪魔」(1971)です。 この映画は、1634年フランスのルーダンで行われた魔女裁判を映画化したもので、これはルーダンにあった修道院の修道女が悪魔の訪問を受け取り憑かれたと告白し、カトリック教会による調査でグランディエという司祭が魔術の罪で有罪判決を受けて、火刑された事件を映画化したものです。これには裏があり、当時はルイ13世の統治下でしたが、実際権力を握っていたのはリシュリュー枢機卿でありフランス王国の権力強化の為、国内のユグノー派を一掃したかった。ルーダンもユグノー派が掌握しており、そのルーダンの町を取…
このブログの 常連の方々はご存知の 白鳥の小径でのお話です。 セーヌの15区と16区とを結ぶ 『ビィル・アケム橋』と『グルネル橋』との間に 人工の中洲があります。 もともとこの辺りは水深が浅く 16世紀 カトリックとユグノー(新教徒)との闘争の際の 「聖バーテルミーの大虐殺」で 被害者となったユグノー側の遺体がセーヌに流され 翌日この辺りに沢山漂着していた と言う故事があり その後その場所を埋め立てて細長い砂州を造った際 歴史の悲惨な逸話を洗い流す意味でも 「白鳥の小径」と 名付けられたとか。 下流側のグルネル橋から中州に入って行くと このように セーヌは左右に流れます。 右が左岸で 左が右岸…
National Music 地域社会を意識した音楽のあり方について Date of first publication: 1934 Author: Ralph Vaughan Williams (1872-1958) 初版:1934年 著者:レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872~1958) 日本語訳:竹中弘幸(2023年9月27日全面改訂) こちらと併せてご愛読ください onmusic.hatenablog.jp THE MARY FLEXNER LECTURES ON THE HUMANITIES マリー・フレクスナー記念 人文科学講座 II 講座番号 2 These lectures…
原題:Enzyklopädie Migration in Europa: vom 17 Jahrhundert bis zur Gegenwart 2007. 編者:Klaus Jürgen Bade(1944-) 近現代移民史、植民地史、労働市場史研究。 著者:Jochen Oltmer 近現代移民史研究。 著者:Dirk Hoerder 近現代の移民史(北アメリカ) 著者:Jan Lucassen 社会経済史、グローバル・レイバーヒストリー、移民労働者研究。 著者:Leo Lucassen グローバルな視座からの移民労働者の歴史、労働運動史、都市史、シンティ・ロマ史。 著者:Sylvia …
2022/8/31 21日目 Castet-Arrouy(Gîte communal) ~ La Romieu(La Refuge du Pelerin) : 30km [http://] 一昨日眠れなかったからよく眠れましたね。 同室のおじさんがイビキをかいていたようですが、耳栓が優秀で全く気にならず👍 今日はラ・ロミュー(La Romieu)まで30kmほどです。 やっぱりフリアンが最初に起き、さっと準備してダイニングに向かいました。私も同じ時間に起きましたが、いつも準備に時間がかかるため、フリアンより10分ほど遅れてダイニングへ。そこにはジョルジュもいてカフェを入れてくれていました😊 パ…
Ⅰ.イタリア=ルネサンス Ⅱ.各国のルネサンス Ⅲ.ルネサンス期の技術・科学 はい、どうもです。 ここでは、定期テストや大学受験で出題されるであろう内容をまとめております。 今回は「ルネサンス文化」編です。それでは見ていきましょう。 Ⅰ.イタリア=ルネサンス (1)発生の背景 ①東方貿易を通じてイタリアに富の蓄積→大商人らによる文芸活動の保護を可能にする ②イタリアの政治的分裂→思想・芸術活動の自由の可能とする ③ビザンツ帝国の衰退に従って古典学者(ギリシア文化などに精通した人)が、イタリアに流入し文化的な刺激を与える→古代ギリシアやローマの文化を模範とする ④特色:ヒューマニズム(人文主義)…
コト「戦争はどうやって起こるの?」博士「王や諸侯が支配地域を拡大すべく戦争を起こすことが多いね」 コト「要するに権力者のエゴってこと?」博士「はっきり言うね。でもだいたいそんなところだね」 コト「例えば?」博士「アレキサンダー大王やモンゴル帝国が支配地域を拡大するために行った戦争があるよ」 コト「他にはどんな戦争があったの?」博士「権力者が王位継承権を主張して戦争を起こすことがある」 コト「へー」博士「例えば、ディアドコイ戦争、英仏百年戦争、ネーデルラント継承戦争、スペイン継承戦争、オーストリア継承戦争」 コト「他にはどんな戦争があったの?」博士「独立戦争があるね」 コト「独立戦争にはどんなの…
昨夜、3回も足が痙り眠れなかったので、ゆっくり起きました。台風の影響もあるようなので、家でバイクを漕ぎました。 「世界史1200人」363 モンテーニュ(1533〜1592) フランス・随筆家。フランスの裕福な商家でユダヤ系フランス人に生まれた。2歳でラテン語を習い、10代で法学を学び、21〜37歳まではパリで裁判所判事として活躍した。その後、故郷へ帰って執筆活動に入り「エセー(随想録)」を出版した。自分自身の内面を素材に、理性に従って幸福を追求することを理想としながら、人間や社会との関わりについて記述した作品で「私は何を知っているだろう」という精神の自己対話を通して、人間本来の姿を探し求める…