あめのひ (世界傑作絵本シリーズ・アメリカの絵本) 毎日すっきりとしない梅雨空で、毎日どこかで強い雨が降り続いています。 ユリー・シュルヴィッツの『あめのひ』という絵本は、 灰色一色に染まる景色の中に、こぼれる光を描いた作品です。 雨の日にも、私たちの周りに光は降り注いでいるんだと気づかされます。 まどにぴしゃぴしゃ、 やねにぱらぱら まちじゅうをすっぽり雨色でうめつくす。 雨水が道に、川のような流れをつくり、 水たまりは小さな、湖のようだし、鏡のようだ。 空に虹の橋を描き、 草花も雨に濡れて、いきいきとしている。 雨上がり、鳥たちは水たまりの周りに降り立ち、遊んでいるよう。 水たまりにうつる…