言葉を尽くして何度話しても、湧き上がる不安は消えなかった。モーセは若者たちに自分たちの過去に目を向けさせた。なぜ親たちが過酷な荒野をさすらったのか。 にもかかわらず、多くの民が生き延びたのか。モーセは繰り返した。 そうせずには居れなかったのだ。神様は言われる。あなたがたはわたしの民。 わたしはあなたがたの真中にいる。 わたしはあなたがたを守ろう。 私に従ってきなさい。 それがあなたがたの祝福となるのだから。私が聖であるように、あなた方も聖なる者となりなさい。 よいか、あなた方を導かれる神様から目を逸らすな。 お前たちを約束の地に導かれるのはこのお方だ。 ゆめゆめ己の手柄だとうぬぼれるなよ。 と…