目次 キティホーク 冬 12月14日 飛んだ(非公式) 予言者あらわる 12月17日 キティホーク 冬 1903年12月上旬 キティホーク 新しい機体へのエンジン、 プロペラの取り付けが完了したとき、 すでに季節は冬になっていた。 12月14日 飛んだ(非公式) エンジンが轟音を響かせ、 機体が武者震いをはじめた。 係留装置をはずすと、 機体は砂丘から軽やかに滑り出し、 滑走レールから空中へ浮き上がった。 約18mほど進んだところで機体の速度が落ち、着陸した。 今から見ると じつに短い記録だが、 飛べたことに兄弟は大満足だった。 なお、この月曜日の飛行は公式には認められていない。 レールが砂丘…