最初の二つの動因が変化を促すことによって知性を刺激する次第は十分に明らかである。もっとも、奴隷制度のため、商売に対する偏狭な蔑視のため異教ギリシャやローマがどれだけ怠惰にむしばまれていたから気づく者はほとんどいないだろう。だがこの点は棚上げにして、またペリクレスの時代の書物の希少性の度合いについても棚上げにして、それぞれの時代において形成された公的関心、一方ではギリシャ人に、他方では学者たちにある種革命的力を与えたものについて一言触れねばならない。ギリシャ人について、特にアテネ市民について言えば、これはペルシャ戦争で始めて力強く組織化された国民感情に基づいている。戦争以前には、この感情は曖昧に…