図書館の生物関係の書籍を置く棚にあったので、生物学の本だと思ったのですが、どうもそれだけではなかったようです。 副題にあるように「ラマルク説で読み解く」と、獲得形質遺伝説(要不要説)を唱えたラマルクの学説による進化論も含まれているのですが、それだけでなく人類の文明が始まってからの人類社会の変化も進化であるということで、それがごく短期間で行われたことから、表題の「なぜ短期間で進化できたのか」という言葉になったようです。 もちろん、生物学的な進化と文化人類学的な進化(これを進化と言うべきかどうかは問題ですが)とは関係ないものですが、そんなものは物ともせずに論じています。 著者の杉さんは、医学部の元…