The Assassination of Richard Nixon
1974年に実際に起きた事件を基に、ナイーヴすぎるがゆえに人生につまずき、ついには民間機を乗っ取りニクソン大統領の暗殺を企てるに至ったひとりの男の姿を追うドキュメンタリータッチのヒューマン・サスペンス。監督は本作で劇場長編デビューのニルス・ミュラー。主演は「ミスティック・リバー」のショーン・ペン。
1973年、44歳のサムは1年前に別居した妻マリーと3人の子供との生活を取り戻すため、事務機具のセールスマンという定職に就いた。だが不器用なサムはなかなか思うように成績を上げられず、詐欺師のような上司のやり方にも我慢がならない。誠実に生きたいと願うサムにとって、“世界一の商売人”と皮肉混じりに上司が語るニクソン大統領は、アメリカを不誠実な国に導く悪しき存在へとなっていった。次第に仕事の愚痴が多くなるサムに対し、黒人の親友ボニーはなだめすかし、仕事を続けるよう説得する。そんなある日、裁判所からマリーとの一方的な婚姻解消通知が届き、激しく落ち込むサム。仕事も、家族との関係もうまく行かないサムは、ボビーと一緒に新事業を立ち上げるという夢に最後の希望を託すのだったが…。
(allcinemaより)
*1:Rated R for language and a scene of graphic violence.