ロシアのウクライナ侵攻があばき出したことの一つは、日本の危機である。各国が自国の“国益”をあからさまに追求する弱肉強食の世界で日本は、中華「帝国」的紅色全体主義体制の中国、儒教的赤色全体主義体制の「北朝鮮」、大ロシア民族主義的権威主義体制のロシアと直面している。地政学的には、ウクライナ以上に危ういのである。 さらに、日本では「左翼」インテリ(ひと昔前の“進歩的知識人”)が、はびこっている ―― かつてはコミュニズム(マルクス主義)を賛美していたが、今は中国や韓国の尻馬に乗って日本を貶(おとし)め日本国民の意気喪失に精を出している。 マルクスやエンゲルスから学ぶことはたくさんあるし、彼らの理論は…