今日、香港の「リンゴ日報」という新聞が、約25年の歴史に涙色の幕を閉じた。香港市民の心の拠り所として、市民の知る権利に寄与する報道の自由の旗頭として、その功績を築き上げて来た。その凛々しい大木が、中国の押し迫る台風によって、根こそぎ倒された。最後の新聞を手にしたいと行列をなした香港市民の心の淵を思う時、「何故、こうなる!」と自分の中には怒りどころではない感情が込み上げて、熱いものが物が滲むくらいに流れ落ちた。自由の中にどっぷり浸かり、その本当のありがたみも解らない自分は、本当に「自由」を求めて、闘い続けて来た彼らの心に、せめても近づきたいとこれを記している。 親愛なるお父ちゃんよ。「自由」をい…