[要旨]米国のIBMは、1990年頃、業績不振に陥ったことから、再建屋のガースナーをCEOに招き、彼の指揮の下、リストラクチャリングを実施しました。このリストラクチャリングは、単なる縮小均衡を指すのではなく、財務、戦略、業務という3つの要素で構成された、統合再生計画の下で実施されるものですが、本来は、外部の再建屋を頼ることなく、自力でゴーイングコンサーンとなることが理想的です。[本文]今回も、前回に引き続き、経営コンサルタントの遠藤功さんのご著書、「経営戦略の教科書」を読んで、私が気づいたことについて述べます。前回は、キリンビールは、かつて、60%のシェアを持っていましたが、そのことが自社を慢…