1901年、ロンドンの下宿屋で奇妙な事件が起こる。ある婦人が生き別れの弟を見つけ出し、同居を始めたが弟は変人で奇人になっていた。東洋から持ち帰った仏像や甲冑を室内に入れているが、決して他人に触れさせない。その上部屋の暖炉に火を入れないし、食事もほとんどとらない。一度、彼は錯乱を起こして暴れた挙句、眉のあたりを自分でナイフで傷つけてしまった。ついには、部屋には誰も入らなくしたのだが、ある時ボヤがおこる。窓とドアを内側から釘付けした部屋で見つかったのはミイラになった弟の姿。夫人から相談を受けていたホームズとワトソンは事件現場であっと驚く。 のちにオカルトを伝導してまわったコナン・ドイルが考えそうな…