どちらかというと『神魔対決!魔神仔vs.虎爺』という具合の映画だった。台湾の廟で多く祀られる「虎爺」という神だが、魔神仔に惑わされて山に入った少女の恋人が台中の虎爺廟の童乩(タンキー)という設定で、少女の母(レイニー・ヤン/楊丞琳)から依頼を受けて捜索に協力する。虎爺を迎える神降ろしのシーンはかなり興味深い(細かく描写されているところを見ると、台湾の観客にとっても必ずしも馴染みがあるわけではなさそうだ)。虎爺が降りると童乩は唸り声を上げて四つ足で歩くとか、童乩がえずくと神が去るしるしだとか*1、また憑依中は童乩の本名を呼んではならないという禁忌も。都市伝説や山怪を扱ったホラー映画として、特に中…