ごまウシが日常の診療の中で、特に重要視している事柄の一つに、語彙数です。認知症の中で、統計学的に最も割合が多いとされているのがアルツハイマー型認知症ですが、このアルツハイマー型認知症は、基本的には主な症状はもの忘れ症状なのですが…実は、その他にも鍵となる症状があります。 その中にある最も典型的なものとして失語というものがあります。 失語には、様々なタイプがありますが、アルツハイマー型認知症の失語のタイプは、いわゆる、自分から発せられる語彙数の減少と言うところに特徴があります。(これをロゴペニック失語などと言ったりしています。)この失語は、もちろん加齢とともにも増加しますが、この症状がかなり目立…