ロシアのプーチン大統領は5月9日、旧ソ連がナチス・ドイツに勝利したことを祝う「戦勝記念日」の式典で、核兵器使用をちらつかせてふたたび世界を恫喝した。 核使用で脅迫するプーチン(TBSサンデーモーニングより) ロシア軍はウクライナ第二の都市、ハルキウのあるハルキウ州の国境を越えて激しい攻撃を加えてきた。東部、南部でも攻勢を強めている。 プーチンはこの侵略を「自衛戦争」と呼ぶ。戦争目的は領土を奪うことではなく、傀儡政権をつくってウクライナをロシアにとって「安全な国」にすることなのだ。だからプーチンは9日の演説でもウクライナを「ネオナチ」と呼び、その転覆をはかる。つまり、それまでは戦争をやめないとい…