映像と音楽のイリュージョンに吸い込まれていくロバの運命に涙します。 ベジタリアンよりも芸術に目覚めるきっかけになる映画だなと思いました。
一条真也です。東京に来ています。有楽町で打ち合わせをした後、ヒューマントラストシネマ有楽町でポーランド映画「EO イーオー」を観ました。主人公はなんと、1頭のロバ。手がけたのは84歳のポーランドの巨匠、イエジー・スコリモフスキ監督。興味深い内容ではあったのですが、ロバが主人公ということでストーリー性に乏しく、前半はかなり熟睡してしまいました。 ヤフー映画の「解説」には、こう書かれています。「『イレブン・ミニッツ』などのイエジー・スコリモフスキが監督などを手掛け、一匹のロバを主人公に描くロードムービー。サーカス団から出てさまよう旅路をロバの視点で映し出す。スコリモフスキ監督の『エッセンシャル・キ…
「EO イーオー」2023年5月6日(土)新宿シネマカリテにて。午後2時より鑑賞(スクリーン1/A-11) ~こんな映像観たことない!? ロバを主人公にした驚きの映画 カンヌ、ヴェネチア、ベルリンなどの国際映画祭で受賞歴を持つポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督。今年85歳のこのベテラン監督の7年ぶりとなる作品は、なんと人間ではなくロバを主人公にした映画。その名も「EO イーオー」。 しかし、まあロバと言ったら私なんかは『おはよう! こどもショー』のロバくんを思い出しますなぁ。愛川欽也が演じておりました。まさに名演でした。て、いつの時代の話だよ! 若い人はわかんないだろ! そんな余談はさて…
ロバが主人公という、一風変わった動物映画です。ロバという「他者」の目から人の営みをまなざします。 youtu.be EO イーオー [Blu-ray] サンドラ・ジマルスカ,ロレンツォ・ズルゾロ,イザベル・ユペール Amazon
恒例の新作映画ベスト10です。例によってあんまり見れていませんが、10本は選べたので。おまけで最後に旧作ベスト書いてます。よいお年を! アステロイド・シティ ファースト・カウ グリッドマン ユニバース アルマゲドン・タイム ある日々の肖像 ノック 終末の訪問者 ショーイング・アップ 春画先生 忌怪島 EO 禁じられた遊び 『アステロイド・シティ』 ウェス・アンダーソン www.youtube.com 劇内のお話でもこの世界には風が吹いているし、振動も伝わってくる。イカれた子供が家から飛び降りたり、原発実験が近くで行われている。みんなが宇宙船を目撃すること=同じ方向を向くことに感動する。それなの…
この記事は2023年5月に日本の劇場で公開された映画作品をかる~く紹介していく記事です。(私が観た作品だけ) 「2023年って、どんな映画があったっけ?」と新たな映画に出会いたい方や振り返りたい方、「あの映画、気になってるけど実際どんな感じなの?」と鑑賞の判断をつけたい方向けの記事になっています。本当に軽く紹介するだけなので、軽く流し読みする程度で読んでください。ネタバレは絶対にしません。ご安心ください。 各作品ごとに以下の項目を挙げて簡単に紹介していきます✍ 公開日(日本の劇場で公開された日) ジャンル 監督 キャスト 概要 あらすじ 感想 加えて、各作品ごとに以下の観点を⭐の数で評価してい…
その大きな瞳は混じりけのない暗黒のよう。映ったモノや人、そして出来事を脳に伝達するが、すべてを記憶できるほど意識は発達していない。記憶といえるのは少女に大切に扱われたときに感じた安らぎだけ。物語は、飼われていたロバがさまざまな人手を介するうちに見聞した人間の愚かさを描く。人に使役されていると動物愛護団体が虐待と叫ぶ。高貴な姿をした白馬の前では、その造形はみすぼらしく思われる。夜の森を歩いていると野生のオオカミやタヌキが牽制してくる。勝利の女神と讃えてくれるチームもあれば、疫病神と棒きれで叩きのめさすサポーターもいる。ロバはただ偶然そこを通りかかっただけなのに、かかわった人間たちは勝手に意味を見…
youtu.be 暗闇で横たわっているEO(イーオー)という名のロバに寄り添いながら優しく言葉を語りかけているのはカサンドラ(サンドラ・ジマルスカ)という若い女性だ。弱っているEOを彼女が介抱している様子を映しているのだろうかと思っていると突如、赤い照明が眩しく二人を照らし出し始め同時にそこが小さなサーカスのテントの中であることが判明する。まるでストロボのように激しく点滅する光と円を描くようにステージを動き回る彼らの姿が象徴的に映されるシークエンスだ。彼らはショーの真っ最中であったというわけだが、この演出自体がまさに今作はあくまで人間が恣意的な撮影や編集などによって作り上げられた見せ物に過ぎな…
先日のキネ旬シアターは『EO イーオー』でした。 監督:イエジー・スコリモフスキ 出演:サンドラ・ジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、イザベル・ユペール 製作:2022年 ポーランド・イタリア ポーランドの監督スコリモフスキがロベール・ブレッソン監督の『バルタザールどこへ行く』に触発され、ポーランドのサーカス団で暮らしていたEO(イーオー)と呼ばれるロバの生きざまを追った映画です。 高校生時代に映画にのめり込んでいた頃、難解な映画を観てわかったつもりでいい気になっていた頃、ちょうどその頃にこの『バルタザールどこへ行く』を見たことを思い出しました。この映画もロバの生涯を描いた映画でした。人間の勝手…
「EO イーオー」を観た。 「早春」「アンナと過ごした4日間」「エッセンシャル・キリング」などで知られる、ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督が手掛けた、ロバを主役としたロードムービー。2015年「イレブン・ミニッツ」以来、7年ぶりに長編映画のメガホンを取っている。出演は、タコ/マリエッタ/オラ/ロッコ/メラ/エットーレの6匹のロバを中心に、ポーランド人俳優のサンドラ・ジマルスカ&マテウシュ・コシチュキェビチのほか、「ザ・キャビン 監禁デスゲーム」のロレンツォ・ズルゾロ、「エル ELLE」のイザベル・ユペールなど。第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門では、審査員賞と作曲賞の2部…
作品情報 原題:EO 監督:イエジー・スコリモフスキ 出演:サンドラ・ジマルスカ/ロレンツォ・ズルゾロ/マテウシュ・コシチュキェビチ/イザベル・ユペール/ホラ/タコ/マリエッタ/エットーレ/ロッコ/メラ 制作国:ポーランド・イタリア合作 上映時間:88分 配給:ファインフィルムズ 年齢制限:G あらすじ 愁いを帯びたまなざしとあふれる好奇心を持つ灰色のロバ・EOは、心優しい女性カサンドラと共にサーカス団で生活していたが、ある日サーカス団から連れ出されてしまう。ポーランドからイタリアへの放浪の旅、その道中でEOはさまざまな善人や悪人と出会い、人間社会の暖かさや不条理さを経験するが、何があろうと持…