Lawrence Ferlinghetti (1919- ) アメリカのニューヨーク州ヨンカースに生まれのビートニク詩人。幼い頃に両親を亡くす。少年期はギャング団に入り、少年院に送られる。シャルル・ボードレールの詩集『悪の華』に出会い文学に開眼。ノースカロライナ大学を卒業。第二次大戦中に海軍に入る。除隊後、コロンビア大学に再入学し、1948年に修士号を得る。1951年ソルボンヌ大学で博士号を取得。1951年にサンフランシスコに渡り、翌年アメリカで初めてのぺーバーパックの専門書店となるシティ・ライツ書店(City Lights Books)を開く。現在に至るまでシティ・ライツは世界中の詩人たちが訪れるメッカとなり、半世紀以上にわたって数々の詩人たちの詩集をペーパーバックで刊行することになる。ビートジェネレーション最長老の詩人でもあり、政治や社会に対する主張を強く打ち出す詩人として知られている。代表作『心のコニーアイランド』は詩集としては異例のベストセラーとなり100万部以上売れている。1998年サンフランシスコの初代桂冠詩人に任命された。