今、世界の注目はウクライナの戦況にありますが、その中でも要衝バフムトを攻めていたロシアの民間軍事組織「ワグネル」の動向が一番気になります。そこで驚くことに、ワグネルのリーダー、エフゲニー・プリゴジンがこのほど、「弾薬が届かないのでバフムトを引き払い、転戦する」との意思を示したのです。本来はバフムトからさらに進軍したかったのでしょうが、同軍団はすでにバフムトの戦いで2万人以上の死傷者を出しており、弾薬がなければさすがに戦闘続行は無理と判断したようです。 前にも書きましたが、ワグネルの主力兵員はロシア各地の刑務所に入っていた囚人。刑務所という公的な施設に収容されている人間を民間の軍事組織がリクルー…