(Wadi Rum) ヨルダン南部の峡谷地帯。「ワディ・ラム」は「月の谷間(Valley of the Moon)」という意味。サウジアラビアとの国境近くに位置しており、荒涼とした砂漠が広がる。T=E=ローレンスの著書の題名にもなった「知恵の七柱」や、標高1754メートルのラム山などの岩山が林立する。古代のナバテア人の寺院や岩絵なども残っている。一帯は自然保護区に指定されているほか、2011年に「ワディ・ラム保護地域」として世界遺産(複合遺産)に登録された。