「鋼の錬金術師」の登場人物。
エドワード・エルリックとアルフォンス・エルリックの父親。
トリシャ・エルリックの夫であるが、特殊な経緯から戸籍を持たず、籍は入れていないため事実婚である。
実在したという錬金術師「テオフラストゥス・フィリップス・アウレオールス・ボンバストゥス・フォン・ホーエンハイム」が元ネタになっている。
声優は現在は石塚運昇。青年期のみ浪川大輔。
大柄で、普段からフォーマルな服装を好む。眼鏡をかけ、顎髭を生やしている。長髪を一つに束ねている。
金髪金眼という珍しい外見の持ち主で、その特徴は息子二人にも受け継がれている。
外見は普通の壮年男性であるが、実は不老不死のようなものであり、最低でも350年は生きている。
肉体は損害を受けると常人のように傷つくが、瞬時に再生し、また、死してもすぐに甦る。
古くに滅亡したと言われる王国・クセルクセスの唯一の生き残りであり、金髪金眼はクセルクセス人の固有の特徴でもある。
望んだわけでもないのに与えられてしまった不老不死の体から脱し、普通の人間になりたいと願っている。
やや天然ボケな面があり、人との会話がかみ合わない事がしばしばある。
おっとりとしたテンポなために、短気な性格の持ち主である息子のエドワードをしばしば怒らせてしまっているが、青年期にはエドワードと同じように短気な面があり、学がないことを気にして「バカ」という言葉に過剰反応していた。
恋愛ごとには猛烈かつ一途で、かつて一目ぼれしたトリシャに即座にアタックを仕掛けたという。
涙もろい。
2003年版のアニメには、アニメと漫画の進行具合の都合上登場しなかった。
その代わりにホーエンハイム・エルリックという、ヴァン・ホーエンハイムを元にして造られたオリジナルキャラクターが登場するが、アニメスタッフが拝借した外観や一部の設定は重なるものの、全くの別人である。